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あなたはどの「じんざい」を目指しますか  2012.01.21

少子高齢化の今ですから、大学でも年齢・性別・時期を問わず誰でも何時でも受講できる公開講座「オープンカレッジ」をしています。入学希望者に施設や授業を開放する学校見学「オープンキャンパス」は常識です。企業でも工場見学、職場体験。フィットネスクラブでも無料体験などなど、つまり”戸口”を広げるエクステンション(extension)と称されるものです。”手の内”を見せることがイメージアップになる。マーケット拡大の手法の一つです。”手の内”だった筈の社員食堂のレシュピが評判になり、ダイエット本まで出版。ついに銀座にレストランを開店した計量機器メーカー。「オープン・オフィッス」の典型的なケースとして話題になりましたネ。

「7つの習慣」で知られるスティーブン・コヴィー能力開発システムは有名ですが、アレももとはと言えば一流企業の社員研修向けに開発されたシークレット教材でした。この種のエクステションは結構多い。”手の内”だった筈のモノが次第に世間で評判になり”手の外”へと広がり、商品化される。そんな一環なのでかも知れませんが、フィットネス業界大手でも近年、新入社員研修講座を商品化する動きがあります。もちろん有料です。世間の評判が高まるまではとても「待てない」というのがホンネ。逆の見方をすれば、それだけクラブが望むスタッフの確保や育成が手詰まりで緊迫しているわけです。お家事情がどうであれ、これもエクステションの一つなのですネ。

どの時代でも成長するには指導者と後継者の育成が必要です。永遠のテーマです。言い尽くされた事ですが、一言で「じんざい」といっても色々ある。2つのベクトルと4つカテゴリーがある。つまり。タテ軸のベクトルは成長の素養。上が高く下が低い。ヨコ軸は能力の素養。左が多く、右が少ない。この2つのベクトルの間に4つカデゴリーの「じんざい」がある。左上のカテゴリーが「人財」。自分で考え、自分で成果を上げられるヒトその横にある右上が「人材」。言われたことなら、自分でやりきれるヒト。人財の下にあるのが「人在」。言われたことを言われた通りにやるだけのヒトそして、人材の下にあるのが「人罪」。言われたことも出来ないのに不平や不満を言うヒ。「じんざい」には人財・人材・人在・人罪の4つがあると言うのが常識。さて、あなたはどのカテゴリーの「じんざい」ですかネ。チョット耳が痛い話しですネ。

もちろん、いつの時代でも望まれる最高ランクの「じんざい」は自分で考え、自分で成果を上げられる「人財」であることは間違いありません。それがムリならせめて「人材」(言われたことなら、自分でやりきれるヒト)になりたい。それを目指して自分の素養を高めたいものです。そのベースになる7つの条件があります。すなわち… 

◎明るく、元気に挨拶すること。←人柄
◎言われなくても、自分で考え、行動すること。←行動力
◎ヒトが嫌がることでも、進んで取り組むこと。←積極性
◎いつも「どうしたらできるのか」を考えること。←問題意識
◎約束や時間を守ること。←誠実さ
◎ミスやクレームはすぐに伝えること。←正直さ
◎ヒトが見てなくても、手を抜かずにすること。←真面目さ

この7つを怠るとやがてあたなのベクトルはパワーダウンが始まり、ズルズルとジワジワと「人在」(言われたことを言われた通りやるだけのヒト)へ。そして、やがて「人罪」(言われたことも出来ずにグチるヒト)へ。そうならないためにもいつもパワーアップを心掛けねばなりません。エクステッションへの参加もモティベーションを高める一つなら大歓迎ですネ。

AD研究所 今野純