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アイチの良さ 「水」と「人」との波動効果  2012.02.15

初めてアイチを教えにロンドンへ行った時(1999年3月)のことです。パンフのチャッチフレーズには<水中での気功体操>(QiGong Exercise in the Water)などと書かれていました。それのせいもあるのか…物珍しかったのでしょうネ。アイチ講習会は大盛況でした。イブニング・スタンダード(Evening Satndard)という夕刊誌の女性記者からインタビューされました。その方は2日間の講習を全部受講してくれました。彼女から幾つかの質問された中に「アイチは”Hado Theory”からの発想なのか?」と聴かれました。私は何の事なのかサッパリ分からず、”それって何のことですか?”と逆に質問したほどです。どうも”Hado”とは日本語の”波動”のことらしい。この考えは日本人が提唱しているらしい。そして、その本(英語への翻訳本)はイギリス・スイス・オランダでちょっとした”ブーム”になっているらしい。

記者によれば、受講者の声として「アイチをすることで心が穏やかになった」「気力の高まりを感じた」との感想が多いとのこと。だから、アイチは水と人の気を高め、互いに融合するのではないか。究極の波動運動なのかも知れない…と言うのです。思っても見ないコメントでした。私は当惑してしまいました。

 

早速、帰国後、その本を入手。江本勝著『波動の真理』(PHP研究所)と言う本でした。間もなくして『水は答えを知っている』(サンマーク出版)が発刊。この本はアメリカでも”静かなブーム”になった一冊。日本でも13万部売れたというのですからスゴイ。この本で論じられていることは、一言でいえば、「水」にも「気」(波動)がある。ヒトの意識の変化で水自体も変化する。この水の変化を特殊な装置(MRA)で測り、氷の結晶写真を撮影。水のエネルギーを科学的に証明したのです。逆に言えば<水にはヒトの心と体に何らかの変化をもたらす力がある>という訳です。

水には不思議なパワーがある。このことは古代ローマ時代から”In Aqua Sana Est”(健康は水の中にある)と言われてきたことからも分かります。大袈裟に言えば、水にはヒトの人生を変える何か不思議なエネルギーがある。アイチをするとこの”存在”を感じる…ロンドンの女性記者はそう言いました。

しかし、アイチを発想した源泉は、残念ながら、波動理論ではありません。ワッツ(Watsu)からの発想です。ワッツでは水平に浮いた姿勢で経絡を三次元的に優しくストレッチする。これがとても気持ちがイイ。しかし、施術なので自分独りでは出来ない。自分独りで、それも立体で、同じことができないものか。例えば、気功の中でも軟気功。取り分け内功といわれる<静・動・按>の3つのエッセンスを水中で独りで出来る動きに置き換えるには・・・どうすればいいのか。それから、鎖骨・肩甲骨・仙骨の3つ浮いている不思議な骨を水中で動かすには・・・どうすればいいのか。そんな問題意識が次第にアイチの動きを発想するヒントになりました。図らずもその動きが水と人、双方の「気」が融合するのに役立つ。そう言うことなのでしょう。

終ったばかりの第29期アイチ養成コース。今回の受講者はたまたま医療や介護の分野でお仕事をしている方々でした。アイチ未経験の方ばかり。が、講座が進むにつれて、水と人の”波動”が出てきました。不思議な空気がプールに漂い始めました。日本はこれから大変な高齢化社会が加速します。元気な人も元気になりたい人もそれなりの自己責任で健康増進をしなければならない。水の中にいるだけで波動効果が得られるのですから、プールは格好の環境です。ましてアイチをすれば波動は増幅され効果が高まります。まだ、一度もアイチをしたことのない人はぜひお薦めです。ウソかホントか。アイチをすれば直ぐに実感できるはずです。 

AD研究所 今野 純 

 

 


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