元筑波大・都立科学技術大名誉教授の荒木昭好先生が逝去。私のスイス出張中だったことを知りました。
1968年に出版された著書「図解・水泳」は今でも“現役”で販売中。戦後最長最多の水泳書です。若い世代には知らない方が多いかも知れませんが、荒木先生が成し得た数々の偉業は凄い。着衣水泳、シニア水泳、水中歩行など地味な分野を一筋に研究した超一流の学者。筑波大水泳科学全盛期の基礎を築いた方です。
派手な事は大の苦手。教養豊かで心優しい人柄。尊敬できる“Great Teacher”でした。
スタートして間もない頃、アクアフォーラム21(当時はアクアダイナミックス・フォーラムと言っていたのですが)へ荒木先生が来てくれました。水中ウォーキングの話をしてくれました。聞いている私たちもチンプンカンプンでした。「今野クン、こらからはプールの中を泳ぐだけでダメだよ。歩くんだ…プールの中をね…」と教えてくれました。あれから30年。フォーラムも来年はいよいよ180回代へ入ります。
ご冥福を…。合掌。