ヨーロッパの中の“アジア”。ハンガリーはそう言われています。温泉大国。首都バグラッタ市内だけでも132ヶ所の温泉が湧き出ており。大小50数ヶ所のスパ施設があると言う。観光ガイドで紹介されているのは代表的な四つのみ(右図右)。ドナウ川左岸の丘陵地ブタ地区に3ヶ所。同右岸の平原地ペスト地区に1ヶ所。最も有名なのがベスト地区あるセーチェニ温泉スパ(右図左)です。
市内四大スパ施設全てを見学しました。とても印象深かったのはミノステッテ(Minositett)温泉のスパ施設。オスマントルコ占領期の“トルコ風呂”を中実に再現しているとのこと。施設内は全裸なので撮厳禁。“エプロン”と称されるフンドシを腰に巻く。中は薄暗く、まるで中世の雰囲気。お風呂は例のドーム型の天井にガラス玉がはめ込まれたトルコ風。太陽の傾きで光が変化する。お湯の温度は42~36℃まで5ヶ種類。サウナはドライ&ウェット毎3種類づつ。アフターバスの休憩室の装飾がこれまたイイ。何もかもが幻想的でした。隣接するプール棟(セラピープール)は近々オープンとのこと。通り側は壁全面がガラス貼りでした。
同じくドナウ川左岸にあるルカス(Lukacs)温泉。その敷地内に隣接する温泉療法病院のセラピープール。この施設でハンガリー滞在最後のアイチ講習会が行われました。セラピープールの水温は34℃。水深は1.0~1.5M。車椅子専用のロッカーやバス&トイレなどが整備され、快適な施設でした。ハンガリーだからと言うのではなく、ヨーロッパ諸国では、例えばドイツやスイスやオランダなどても同じ経験をしたのですが、アイチ講習会にドクターやプロフェッサー(大学関係者)など医療プロが数名混じっている。正直かなりストレスなのですが、質疑応答の中から多くを学ぶことができる。今回も彼らから逆にたくさん教えてもらいました。
ハンガリーで最も有名な温泉。セーチェニ(Szechenyi)温泉。古代ローマ宮殿を模した歴史的な建造物。唯一ドナウ川右岸平原のペスト地区にある。地下1.2キロから75℃のお湯が何と毎分1.7トン湧いているらしい。四大スパ施設の中で唯一ココだけがポンプで汲み上げているとのこと。有名な施設だけに観光客で混み合っていました。
ハンガリーは水球王国として知られている国です。が、ヨーロッパ屈指の温泉大国でもあります。首都ブタベストには100を越す温泉と50近い浴場があるとのこと。温泉の歴史はとても古く、古代ローマ人に征服された2000年前まで遡るらしい。16世紀にはトルコに支配され、トルコ式入浴スタイルが普及。社交場としての温泉が発達。世界最初の国際治療温泉地に認定されています。特に有名なのはセーチェニ温泉。古代ローマの宮殿を模して建造されたとのこと。