香港初のアイチ認定講習会。会場となった香港リハビリセンター(The Hong Kong Society for Rehabilitation Center) 。セラピープールは1961年に建設。アジアで最も古い専用施設。同センターの指導員は全員理学療法士(PT)。そしてATRI(米国セラピー&リハビリ研究所)認定者でした。
縁あって、この度、香港リハビリセンターの顧問(水中運動療法)になりました。同センターの歴史は古い。私の知る限り、東南アジア最古のセラピープールを完備したリハビリ施設。もともと同センターはイギリス統治時代、一般病院として開設(1950年代初頭)。リハビリ専用プールが建設されたのが1961年。54年前。返還後、NGO法人が運営。リハビリ専用施設になった。館長ピーター・プーン氏は豪州で学び、理学療法の学位取得したリハビリ専門家。水中運動療法の担当者は10名(中国本土へ2名出張中)。全員が理学療法士(PT)、米国ATRI認定者。数年後には総合的な施設リニューアルを計画中とのこと。お手伝いさせて頂くことになりました。
香港のアクアセラピー界の重臣。基督教総合病院のリハビリ科の先生方。女医ロサナ・ラム先生とは以前、ATRI年次総会(アクアセラピーシンポジウム)でお会いしたことがあります。昨年、定年退職。今年から香港水中運動療法協会の会長に就任したとのこと。今後とも何かと連絡を取り合い、協力してゆくことで話し合いまいた。
香港は長く英国の統治を受けたので、水中運動療法は盛ん。例えば、病床数1000個以上の大病院が20ヶ所。うち5ヶ所にリハビリ用セラピープールがある。病院での水中運動治療には期間制限があり、その後、患者はNGO法人下のリハビリ施設へ。かなり充実しているとの印象を受けました。
香港健康会(ホンコン・ヘルス&ウェルネス・センター)
The Hong Kong Society for Rehabilitation
The Centre on Health and Wellness
1959年設立。6つの地域センターを統括するサテライト・センター。慢性疾患の障害機能低下の人々を心身からサポート。医師・看護師・理学療法士・作業療法士が一体となり、人々の自主的な社会性、心理性、運動性を支援協力する施設。
ホンコンはニューヨークに似ている。それが第一印象でした。つまり、ニューヨークがアメリカではない。ホンコンはそんな街。チャイナではない。ご存じ、香港は英国が99年間統治。1997年に返還。アヘン戦争から数えれば、何と150年以上、イギリス化された街。今でも大学入試は、国語を除き、全科目が英語での受験。が、旧漢字の現地語(マンダリン語)と単純化した標準語(ペキン語)との世代格差が広がっている、だから英語が共通語なのだそうです。今も昔も、香港は、上海・シンガポールと並び、アジアの中核都市だと感じました。