ヤマハ発動機は水中歩行やアクアビクスに適したプール「グランシーナ」を3月に発売する。繊維強化プラスチック(FRP)製で水深1・1メートルと浅く、底面が平らな構造にした。波が立ちにくいように、プール周囲の排水溝などの形状も工夫した。底面を滑りにくい形状に成形することもできる。
特殊な塗装技術を使って表面を石目調に仕上げ、外観にもこだわった。本体価格は25メートル6コースの大きさで2190万円程度(工事費等は含まず)。フィットネスクラブなどに提案し、年間3基の販売を目指す。
石目調の塗装技術はシステムバスを手掛けるヤマハリビングテック(浜松市)が提供した。FRPの上にタイルを貼って外観を整えるよりも価格で3割弱、工期も1カ月程度抑えることができるという。
◆◆◆ 2011.2.26 日本経済新聞 ◆◆◆