IAFC(Orlando)終了後、別件で西海岸へ。そして一昨夜、帰国。今回、アメリカで会った多くの人々から東日本大震災へのお悔やみと励ましをたくさん頂戴しました。
そして、ここ数年、世界のアクア界は確実にリーダーの世代交代が進んでいることを実感しました。何故ならば、今年のIAFCプレゼンターの3人中一人は30代なのだそうです。今回、日本人AEA認定者を代表として選ばれた二人、葉山亜希恵さんも坪子佳代さんも30代。私が誇りに感じることは日本の若手リーダー二人とも、他国と比べ、全く遜色ない、第一級のアクアリーダーだと言うことです。彼女らの講座に参加してくれたヒトの顔つきを見ればそれが分かります。そして、国際的にも名が知れた一流プレゼンター数名が受けている。それだけ彼女らの実力への期待感があるからです。
同じ東アジアのAEA国コリア。今回、残念ながら若手が一人も選ばれませんでした。アクアに限らず、今の韓国は政治・経済・社会・スポーツで日本に追いつき追い越す勢いがある。ですから、AEA会議でミーヒー・パクさん(韓国AEA代表)が「今回、韓国から若手が選ばれなかった。その理由を知りたい。私たちはとても不満に思っています。来年はぜひ誰かを・・・」と強い口調で発言。内心ビックリしました。が、この背景には、数年前から、AEA認定者数が日本人を上回っている。そんな実績があるからでしょう。
それから、今年のIAFC講座のトレンド一つに『スイミング』があります。垂直体⇒傾斜体⇒水平体へ、つまり最後は「泳ぎ」へとつなげるコンセプトでのアクアプログラム。そんな講座の一つを興味深く見学しました。キャップの色で3つにグループ分けたサーキット形式です。ディープ好きでなければ参加できないアクアクラスですが面白かった。それから水中トレッドミルを使用した水中ウォーキングも面白かった。今年、新登場のフィージョン・ギアと称する商品。浮揚性と抵抗性の双方を融合させたギアを使用したアクアクラスもありました。実用性はともかくギアの発想法が面白い。今後、これらは生き残ってゆくのか否か…。注目しておきましょう。
一定の方向性をもったトレンド(傾向)だと思っていたことが実は一過性的なファット(流行)だった。過去にもそんな現象がたくさんありました。ソフトもハードも”賞味期限”付きで終らせないないよう頑張って欲しいものです。
AD研 今野純