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ジャニーさんと上野へ 運慶と対面して感激  2011.10.13

 
 

ワッツ特別講習会で講師をしたジャニー・デ・ステファニー氏(Gianni De Stefani)。イタリア語圏に住むスイス人。スイスとイタリヤの国境にあるマジョーレ湖に面した美しい街ロカルノ(Locarno)に住んでいます。ヨーロッパ屈指のワッツリーダーですが本職はスイミンススクールの経営者。以前、水球のコーチをしていた時期もあるようです。ワッツとの出会いを聞いてみると、水面上で行う通常のワッツを知る以前から水面下で行うワッツを知っていたとのこと。何故ならば、水面下のワッツ、当初、ドイツ語で”水中ダンス”を意味するワッサータンゼン(Wasser Tanzen)と言われていたのですが、スイス人女性アマン・ショルター女史(Aman Schroter)が考案者。彼女とは水球時代からの知り合いなのだそうです。ワッサータンゼンはチョット”奇”をてらった見世物的なところがあり、実践向きとは言い難いのですが、それを彼は改良改善を加え、今ではニューワッツの一つとして世界中に広まっています。確かにムリのないアプローチで実践向きです。

帰国を控えた前々日、スイミングスクールを見学したいと言うので田園スイミングスクール(川崎市宮前区)へお連れしました。施設よりも指導に興味があり、熱心に観察していました。特にヘルパー(補助具)を使用したグループ指導を興味深く見ていました。「日本はヘイズ・ロフ(Heiz Rolf)の方法をベースにしているのか?」と聞いてきました。ヘイズ・ロフは東西ドイツ時代、東ドイツの水泳英才教育システムを構築したヒト。補助具を使用した幼児水泳指導の祖と言われているヒトです。日本では米国のフィリップ・モリアリティ(Philip Moriarty)のやり方からヒントを得て、波多野勲というヒトが40年前に始めた…と答えました。彼はヘルパーを付けた学童児が元気に泳ぐ様子を考え深く観ていました。スイスでは補助具を使わず、少人数(一人で5~6人)で教えるのが一般的とのこと。泳ぎ方を教えるのではなく慣れさせ、真似させることを重視。だから水泳の説明は一切せずとにかく”Just Do It!”なのだそうです。

帰国前日は上野の国立博物館へ。何と”運慶”が展示されているはずだ…と言うのです。ソレをぜひ観たい…と言う。根津周辺をブラリ探索。老舗うな重店で昼食。それから運慶と対面しました。休憩を於き、運慶とジーッと向かい合っていました。案外、小ぶりなサイズなのに驚いていたようです。鎌倉時代(今から650年も前…)に彫られた物とはともて思えない。素晴らしい。とてもお洒落でカッコいい姿ばかりでした。なぜ彼は”Unkei”を知っていたのでしょうか。不思議です。

帰り際、次回は”Tube Hotel”に泊まってみたい…と言う。エッ何のこと。よく聴いてみたら何と『カプセルホテル』の事でした。また来てくれるとイイですね。

AD研究所 今野純