その国の健康意識度と経済成長力は相関関係があります。先月訪問したインドはご存知の通り急成長中。年率8%増。一人当たりの所得は4万7千ルピーで5年前の2倍。5年後には更にその2倍になると予測されています。勿論、9億人の人口ですからその一握りが富裕層だと言っても半端な数ではない。そんなセレブな人々をお客とするスパ&エステ関連ビジネスも急ピッチで広がっていると聴きました。
南インドのスパクラブの一つ、旧フランス領の街ポンディシャリーの郊外にある『ウォーターマジック』(Water Magic)と言う小ぶりなクラブを訪れました。オープンは4年前。お客の半数はヨーロッパから。土地柄でフランス人が多いとのこと。残りの半数がインド人。プールを含む施設の熱源はソーラーパネル(フランス製)。何とパネルの上で人が飛び跳ねてもビクともしない丈夫な素材らしい。広い庭のいたるところに分散設置されていました。そして、水質が”売り”なのだそうですが何と塩水処理。これもフランス製。塩での滅菌が最も肌に優しいと自慢していました。プールでのサービスは①ワッツ、②潜水ワッツ、③水中ヨガ、④アイチの4つ。この中から2つ選ぶのが”定番コース”とのこと。ボディーケアの中心はやはり本場のアーユルヴェーダが中心。でも、指圧やロミロミなど様々なボディーマッサージも用意している。マシーンジムが別棟にありましたが、余り力を入れている様子ではなかった。
フランス人女性のマネージャーによると、フランス人スタッフは全員が本国で有名な一流エステマッサージ校を卒業した専門家。インド人スタッフは全員が国家資格者で伝統美容学を専攻した学士ばかりだ自慢していました。この施設でのお客が支払う金額は本国(フランス)の5分の1とか。だからフランスからの航空運賃を支払ってもインドの方が格段に安いだと強調していました。
AD研究所 今野純