世界的に見て、フィットネスの人口数の伸び、市場規模の拡大など、フィットネス産業の主軸国が「北」から「南」へとシフトしていることは今や周知の事実です。つまり、アメリカ・イギリスなどアングロサクソン諸国の「理屈」重視型から南ヨーロッパ・南アメリカなどのラテン諸国の「感覚」先行型へとフィットネスの時代が移りつつあります。施設コンセプト、運営システム、レッスンプログラム、ハード&ソフト両面で何かとラテン系の影響が大きい。南アメリカの大国ブラジルはその代表です。南半球はいま夏真っ盛り。大都会サンパウロの大型レジャープールは”イモのこを洗う”大繁盛ぶりだそうです。日本もそんな時代がありましたね。
さて、そんなブラジルからアイチの現状を知らせるメールがありました。ブラジルでのアイチの特徴はワッツとの連携が強いことです。アイチの”原点”です。今や日本生まれのアイチは世界四大アクアセラピーの一つ。一日10万人がしていると言われています。が、その原点はワッツ(Watsu)でのウォーミングアップだったことは意外と知られていません。
ワッツには個別的な「施術」として行われているモノと集団的な「学習」として行われているモノとがあります。後者のことをグループワッツと言います。そのプロセスは次の通りです。
①独りアイチ→②二人アイチ→③三人アイチ→④シングル・ワッツラウンド→⑤ダブル・ワッツラウンド→⑥ベーシック・ワッツ→⑦シンプル・ワッツ。
1990年代、日本はグループワッツのリーダー国でした。当時、ワッツをしていた日本人なら誰でも知っていました。が、昨今はサッパリ。プールでのリラクゼーションとしてグループワッツが見かけなくなりました。2000年代に入り、欧米でのアイチの位置づけがワッツと距離を置くようになったことも少ながらず影響しています。徐々にアイチとワッツとが分離するようになったからです。
現在、アメリカでのアイチはワッツとは一線を画した独自のリラクゼーションとして、ヨーロッパではリハビリテーションとして行われています。最も、多くの人々がアイチに親しむようなったのですから、欧米での変化が功を奏したことになります。もし、今でもアイチがワッツのウォーミングアップだったとしたら、アイチという名称すらなかったことでしょう。そして、マイナーなモノだったに違いありません。
それが、ブラジルでワッツを普及向上している人々は、今でもそのマイナーなアイチを継承している。今となれば、それも新鮮な感じを受けます。ハード&ソフト両面で先が見えずに悩んでいるフィットネスクラブが多い昨今ですから、ラテン系のニューウエーブの一つとしてグループワッツを取り入れるクラブがあってもイイのでは…。そうであって欲しいモノですね。ノスタルジックなグループワッツを始めませんか。
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