金ゼロ。期待が大きかっただけにガッカリした水泳ファンが多かったかも知れません。が、全体をズームアウトすれば、戦後、最高最多のメダル数。銀3、胴9、計12個。水泳ニッポンは大きな成果を上げました。男子400個人メドレの高校生、萩野選手が第一号となったメダル・ラッシュ。最終日の男女400メドレーリレーで有終の美で締めくくりました。連日、夜更し。寝不足が続きましたネ。
【フェースブックから抜粋】
■7月30日(月)
北島康介。「夢」のオリンピック3連覇ならず。日本水泳史上、最高の”天才スイマー”にしても実現できなかった。国民栄誉賞逃す。なにせ59秒台でも予選落ちですからね。決勝後、「こんな筈ではなかった…」と言いたげなキョトンとした表情が印象的でした。世界新とは、10年間の<時間の先取り>だと言われます。10年後なら”当たり前”な事を今すれば、それが世界新。10年前なら決勝レース全員が世界新です。■7月31日(火)
一夜にして「胴」3個。それも水泳ニッホンの”お家芸”で。入江選手に「胴」を掛けた日水連佐野会長の笑顔。ホットした表情が印象的でした。それから男子4個メに続いて女子100平のダークホース的な「胴」。鈴木選手のコメントがこれまたよかった。自分の事は語らず、周囲の人々への感謝の言葉。好印象。お見事でした。COACH HIRAI 平泳ぎ⇒背泳、次はいよいよ自由形中距離へ。これで世界の「名コーチ」の仲間入りですね。おめでとうございます。競泳第3日目の決勝に出場した3選手全員が銅メダルを獲得しました!寺川綾選手、入江陵介選手、鈴木聡美選手。それぞれ素晴らしいレースでした。この流れ、明日に繋げます!
■8月1日(水)
「金」コレクター”怪物”フェルプスでも3連覇ならず。五輪の女神はそれを望まなかった。その”怪物”に臆することなく挑んだ松田選手の「胴」。金色に光って見えましたよ。おめでとう。そして、今も昔も、世界での実力が分かるのが男子800リレー。日本は予選落ち。残念。自由形が日本の課題です。自由形が強くなければ世界は日本を認めてくれません。■8月1日(水)1
競泳第4日目。男子200mバタフライ決勝で4年越しの思いを乗せて、マイケル・フェルプス選手に挑んだ松田丈志選手。目指していた金メダルには惜しくも届きませんでしたが、見事2大会連続で銅メダルを獲得しました!4年前の北京五輪以来、納得の行く快心のレースが出来ました!明日は男子200m平泳ぎの北島康介選手と立石諒選手、女子200mバタフライの星奈津美選手に期待しましょう!■8月1日(水)2
松田選手、オリンピアードに相応しいGood Comment! 女性コーチ久世さんとの二人三脚。ビニールハウスの中で歯を食いしばり、頑張った日々。あなたが日本人であることに私たちは大変誇りに思っていますよ。ありがとう。ご苦労さまでした。競泳男子200mバタフライで松田丈志選手が2大会連続の銅メダルを獲得! 試合後、今回のメダルに対する思いを次のように語りました。「この4年間はこの舞台に戻ってくることも想像がつきませんでした。前回と同じ銅ですが、今回はたくさんの方に支えてもらってここまで来れましたし、そういう人たちの気持ちのこもった銅、支えてもらったみんなの銅メダルだと思います」■8月2日(木)
「胴」2つプラス「涙」3つ。”努力しない天才”(?)と称された立石選手。病との戦いにも勝った星選手。涙・涙の「胴」でした。そして、目を潤ませながら「これがベスト…悔いなし」と言い切った北島選手。感動的な会見でした。『研ぎ過ぎは刃を鈍くする』 自由形短距離・平泳ぎ・背泳ぎは”努力する天才”は案外恵まれない。が、バタフライは別。どんなに才能に恵まれていても”努力する天才”でなければ大成しない。■8月3日(金)
5日目。遂に「銀」2個。よかったネ。タッチの差で「金」を逃した入江選手。「クライアン・ロクテに勝てたのでコレで良し」とクールにコメント。北京からの成長ぶりが目覚しい。おめでとう。
海外メディアは2020年の”TOKYO”五輪招致はほぼ消えた…と報じています。その理由は、前半終了時の国別総メダル数が低すぎるから。これまで柔道・体操・レスリング・水泳がその殆どをかき集めてきてましたからね。水泳だけが予想以上の成果です。■8月5日(日)
メドレーリレー 男「銀」と女「胴」がプラス 計11個。~康介さんを”手ぶら”で帰すわけにはいかない~ チームキャプテン松田選手の”泣かせる”コメント。Very Good! 確かに選手の頑張りがあった。が、彼らを「裏」で支えたヒトもスゴイ。監督の佐野さん、ヘッドコーチの平井さん。本当にお疲れ様でした。将としての「運」の力があったればこその成果だと思います。戦いは兵が強いだけでは勝てない。将としての運の強さが勝敗を決める。大勝負の鉄則です。
何はともあれ、COOL JAPAN!4年前、北京五輪、大騒ぎした高速水着で樹立された世界記録。4年後、ロンドン五輪での更新は難しいと誰もが思った。が、昨年(2011年)の世界選手権(上海)では男子200メートル個人メドレーのライアン・ロクテ(米国)が長水路(50メートルプール)で高速水着禁止後初めて1分54秒の世界新を樹立。同1500メートル自由形の孫楊(中国)も14分34秒の驚異的な世界新。ロンドンでは世界新ラッシュかも…と期待された。が、結果的、少なかった。そして、予想以上に予選タイムがハイレベル。決勝ではダークホース的な”ニューヘイス”が連日活躍しました。新旧の交代期を強く印象づける水泳競技でした。