厚労省が先月25日発表した「簡易生命表」では、2012年における日本人の平均寿命は、男性が過去最高の79.94歳、女性が長寿世界一となる86.41歳。テレビや新聞などで大きく取り上げられ、話題となった。米有力医学誌「J A M A 」が14日発表したデータでは、OECD加盟各国の平均寿命は、日本が82.6歳で34ヵ国中トップだった(2010年のデータを分析)。しかし“長寿国ニッポン”は大きな課題を抱えたままだ。日常生活に支障のない「健康寿命」と「平均寿命」との間に存在する“不健康な期間”の存在である。2010年のデータでは、「平均寿命」と「健康寿命」の差は、男性は9.13年、女性は12.68年。誰もがこの通りになるというわけではないが、今は元気であっても、これだけの長期間を不健康なまま過ごすリスクが未来に横たわる。さらに平均寿命が
健康産業新聞1496号(2013.8.28)より一部抜粋