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アイチの“波”はアルゼンチンへ   2013.11.13

アルゼンチンタンゴ哀愁を帯びた音色を奏でる独特の楽器バンドネオン。そして、情熱的なタンゴダンス。あの南米の国、アルゼンチンへ行った来ます。初のアイチ講習会へ招かれました。主催はグラン・ロサリオ大学。首都ブエノスアイレスから350キロ北西へ。人口91万人、第三の都会ロザリオにある大学です。

Ai Chi アルゼンチンは初めての国。今回はロンドン経由。計30時間。機内時間が24時間の長旅です。南米アルゼンチンで思い出すのは二人のストーリー。一人は伝説の女性エピータ。もう一人は革命家チェ・ゲバラ。

エピータことエバ・ペロン(Eva de Perón)のストーリーはミュージカルで大ヒット。マドンナが主演で映画化。主題歌”Don’t Cry for Me, Argentine”に涙したヒトが世界中にいました。第二次世界大戦後、激動の南米アルゼンチン。泥沼化した軍事クーデターの嵐の中で君臨したペロン大統領。その妻は元女優。夫と二人三脚で支え続けた政権。が、妻は急死。死後も妻への人気は衰えず、人々からエビータ(Evita)の愛称で親しまれました。首都にはケルン(ドイツ)、ミラノ(イタリア)と並び世界三大の大聖堂がある。大恋愛の末に結婚、そして悲劇的な結末となった葬儀。双方の儀式を執り行ったのもこの大聖堂です。時間があればぜひ見学したい。

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チェ・ゲバラことエルネスト・ゲバラ(Ernest Guevara)は1960~70年代の“英雄”の一人。彼はキューバ人と思っている人が多い、が、実はアルゼンチン人。その彼が生まれ育った街がロザリオなのです。彼はキューバ大統領の名代として一度来日しています。独りお忍びで広島へ。原爆記念ドームへ詣でたエピソードは有名です。裕福な家庭に生まれ育ち、医者となり、なに不自由ないエリート人生を歩んでいた。が、一転して革命家へ。中南米の社会革命を指導。転々と移動し、ボリビアの地で果てた。享年39歳。キューバ革命の英雄、カストロとは蜜月の仲。二歳年上。カストロの名代で国連で演説。『祖国か・死か』の“魂”のスピーチは語り草です。ロサリオ旧市内に生家が保存されているとのこと。ぜひ見学したい。

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AD研究所 今野 純