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“波”(ブーム)は世間が起こす   2014.03.10

標識 過去 現在 未来東京五輪の2年後、茗荷谷に日本初の健康グラブがオープン(1966年)。女性専用「ヘルスクラブ・ターナー」です。今も盛況。オーナーは田中恒豊さん(ジャパンターナー社長)。現在81才。とてもお歳には見えない。今も昔も粋な方です。日本のヘルスビジネスの生みの親。久しぶりに元気なお顔をTVの中で拝見しました。

日曜夜、テレビ東京の人気番組『いわれて見れば・ニッポン凄いぞ』。米国のダイエット文化を日本に紹介した重臣として紹介されました。

田中恒豊
ヘルスクラブ・ターナー

半世紀前、一世風靡。一大ブームとなった通販健康具≪ターナーベルト≫の考案者でもあります。主婦が家庭で気軽に行う“ながらエクササイズ”を造ったヒト。その後、このブーム(波)は、ぶら下がり健康具→ルームランナー→WILLへと一定の周期で起こってきます。この波の“仕掛け人”としてインタビューされた田中さん。「仕掛けたヒトなど誰一人いません」「いつも“波”は世間が起こすモノです」と答弁。さすが根っからの“江戸っ子”。カッコいい…。

いつもブームが起こると「オレが仕掛人だ…」と自慢するヒトが複数います。殆ど、自分勝手に「そうダ…」と“思い込んでいる”に過ぎません。とんだ勘違いです。世間を動かせるのは世間だけ。田中さんと出会ったのは40年前。以来、公私に渡り、何かとお世話になっています。諸事万端、教えて頂きました。人生の「師」でもあります。

田中さんが親しくしていた故美坂駿文先生(元日大教授)と共に箱根湖畔の宿で合宿。鉄球の使い方など美坂式軽量運動振動法の特訓を受けたことが思い出の一つ。これも田中さんの“波”の一つ。当時、著名な財界人たちがこぞって鉄球で足腰を鍛えていました。

次の“波”を世間はいつ起こすのか。

 

Jun Konno 3AD研 所長
今野 純
美坂鉄球



[ コメント ]

  1. Aqua Dynamics Institute より:

    昼、久しぶりに田中さんと長電話。話すテンポもチャキチャキ。内容もウィットに飛んでいる。世相の見る眼は確か。電話でないなら転げ笑いする程、面白かった。今も昔の粋な方です。

    先日のTV放映の所為なのか、出版社から“自叙伝”を書かないかとの熱心なラブコールがあるとのこと。「ぜひ受けるべきです」とお勧めしました。波乱万障の人生を送ってきた昭和一桁世代。私が知るのは一部だけ。例えば、戦後を代表する大物政治家(首相経験者)の“書生”だった頃、以後の事…。山と谷を何度も往来する起伏のある人生。落語に出てくるような生粋の“江戸っ子”の気風と潔さとがオーバーラップします。出版が今から楽しみです。

  2. Aqua Dynamics Institute より:

    当時(1970年代後半)、私は水泳コーチでした。スイマーの足腰を鍛えるには「美坂鉄球」しかない。そう思っていました。イヤ、今でも陸上ではこれがベスト…(水中ではハイドロトーンがベスト…)そう思っています。体幹と四肢のバランスを強化できるに違いない。そんな思いで田中さんへ相談。美坂先生から直々に教えて頂きました。高いバランス力が要求されるスキーやゴルフの著名なプロ選手が美坂先生のもとで特訓していました。

    それから10年後、NYのセントラルパークの一角で人々が熱心していたエクササイズ。歩きながらのエアロビクス運動(パン・エアロ)です。両手に「ベビーハンズ」と称する軽量具を持ち、両肩の回転を軸に円運動する。何と鉄球での「美坂式軽量運動振動法」そのものだったのです。田中さんの先見の眼は確かだと実感しました。