過日、米国への機内で観た映画。『ペコロスの母に会いに行く』。ボケてしまった母とバツイチでハゲの一人息子の切なくも温かい愛情喜劇。実在の漫画家の実体験らしい。地元長崎のタウン誌へ投稿したのが切っ掛けで小説(自費出版)になりバカ売れ。SNSで話題になり、ついに映画化されたという変わり種。明るく前向きに認知症と向き合う主人公の生き様が面白おかしく描かれている。が、考えさせられました。
誰だった長生きしたいと願っている。が、それには条件があります。つまり、心身ともに健康で、安らかに、そして生き甲斐をもっている。そうであるならイエス。もし、その一部か全部が欠けたらどうか。人生の、生命の価値観が損なわれたらどうか。それでも長生きしたいかと問わればノー。
掛け替えのない大切なヒトがボケしまったら…。どう対処すればイイのか。主人公のように明るく前向きに向き合うことができるであろうか。
いつまで生きたかの平均寿命は世界の一等国。が、しかし、いつまで元気だったかの健康寿命は二等国。長寿が喜びに値する人生でありたい、この映画を見ながら、そう願いました。
AD研 今野 純
【健康寿命】男70・42歳、女73・62歳 厚労省が初算出、「延ばす」目標に...
介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間を示す「健康寿命」を厚生労働省が初めて算出、2010年は男性70・42歳(10年の平均寿命79・55歳)、女性73・62歳(同86・30歳)になったとする結果を1日、専門家でつくる厚生科学審議会の部会で示した。
健康寿命は世界保健機関(WHO)が00年に打ち出した概念。社会の高齢化が加速する中、厚労省は「健康に長生きすること」を重視し、13~22年度の国民の健康づくり計画案に「健康寿命を延ばす」とする目標を盛り込む。計画は6月中旬にも部会で正式決定される見通し。
都道府県別で健康寿命が最も長いのは、男性が愛知県で71・74歳、女性が静岡県で75・32歳。最も短いのは男性が青森県で68・95歳、女性が滋賀県で72・37歳。格差は男性2・79歳、女性2・95歳で、計画では都道府県間の格差縮小も目指す。
健康寿命を具体的にどれだけ延ばすかは計画に明記しないが、10~22年の平均寿命の延び幅を、健康寿命の延び幅が上回ることを目標にする。厚労省は22年の平均寿命を男性81・15歳(延び幅1・6歳)、女性87・87歳(同1・57歳)と推計している。
健康寿命の目標実現のため、がんや脳卒中、心臓病など生活習慣病の死亡率低減に向けた数値目標や、成人の喫煙率を10年の19・5%から、22年度までに12%に下げることも盛り込む。
国民の健康増進が進めば、医療・介護関連の予算の抑制につながる。厚労省は00年に国民の健康づくり計画「健康日本21」を策定。今回策定するのは、これに次ぐ計画となる。
私は北九州の昭和館での映画祭で見ました。主演の俳優さんの話しも面白かったです。認知症に成りたくてなった人はいません。原因不明、根本的治療薬無し。が現状です。誰でもなる可能性があります。なるべくまめに運動して、人の役に立つ仕事をしようと思います。それでもなったらしようがない。受け入れましょう。
古賀 眞澄
【facebookより転載】