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故パウロ篠崎岳志さんを偲んで…  2010.11.19

昨夜、横浜聖アンデル教会(三ツ沢)へ行きました。故パウロ篠崎岳志さんのお通夜です。享年41歳。篠崎さんはアクア鶴見(横浜)→アクア金沢八景(横浜)→かずさアカデミア(木更津)の支配人を歴任した若手管理者の一人です。

ガッチリした体つき、ほりの深い顔つき。チョン髷を結えば幕末の志士。篠崎さんへの私の印象はそんな時代劇に出てくるヒトです。確かに外見はチョット強面ですが内面は細やかな気づかいをするヒト。彼はAEA養成第3期生。当時、AEA養成の会場はアクア鶴見でした。人数も少なく、2Fの小会議室(今はレンタルロッカー室)で講義しました。篠崎さんはアクア鶴見に勤務していたので何かと便宜を図ってもらいました。この数年、お会いする機会がなかったのですが突然、今回の悲報です。彼は肺ガンを患い、1年7ヶ月、闘病生活だったことを知りました。昨夜、葬儀を仕切った牧師さんによれば、篠崎さんはパウロという宗教名を持ち、代々、キリスト教徒の家系に育ったとのこと。その弔話は感銘深いものでした。何故ならば、聖人パウロの布教活動を記した「コリント人への手紙」(新約聖書にあるパウロが伝道中に書いたとされる書簡類)を引用しながら、篠崎さんの短い人生を振り返り、永遠の旅路を見送る内容だったからです。

パウロはキリスト教を世界一の大宗教にした立役者です。イエスが殉教してから30年後、突如、パウロは改心します。もともと迫害者だったパウロが一転して宜教者として生きる。有名な「パウロの回天」といわれる出来事です。その後、長い苦難の末にローマで殉教。誰でも一度ならずとも聞き知っている三位一体(キリスト教の基本コンセプト)の考え方、つまり<…父と子と聖霊の名の下に…アーメン…>と言うあの有名なフレーズはパウロが発案したと言われています。

ガンとの闘病生活はさぞ苦難の日々だったに違いありません。旅立つその日まで、諦めず、頑張りぬいた、と喪主(お奥さん)から聞きましたよ。故パウロ篠崎岳志さん、立派な最後でしたね。いつか・どこかで・また・お会いしましょう。どうぞ安らかに…。

今野 純