<第2回ハーフディー講習会>⇒アレクサンダースイミング
2011年4月3日(日)/オンワード総合研究所(横浜市都筑区)今年からの新企画『ハーフディ講習会』。二回目はストレスフリーな泳ぎ方(Swimming without Stress)として知られるアレクサンダー水泳。頚椎への気づきからスタートする世界三大姿勢矯正法、アレクサンダー・テクニーク(AT)理論の水泳版です。講師はATRIナショナルトレーナー松本桂江さん。水なれ⇒キック⇒ストローク⇒呼吸⇒コンビネーションへと展開。表現力豊かな松本さんのコメントとガイダンスに励まされ、初めて25メートル完泳したヒトもいました。
次回(5月15日)の第3回ハーフディ講習会(スイムナスティックス)は立体での泳法エクササイズです。 ⇒詳細はこちら
【講師レポートより抜粋】松本桂江さん
大災害後1ヶ月もたたない時なのに沢山の方がご参加してくました。感謝です。
ハーフディ講習会は時間がたっぷりあるので、丁寧に講師も実技もできました。
アレクサンダー水泳は奥が深い。まだまだ伝えたい事が沢山あります。
ストレスフリーなこの泳ぎ方を待っている人が全国にいるに違いありません。
ぜひ、もっと…モット・・・この泳ぎ方を普及させねばなりません。
今回は自由形でしたが、次は背泳ぎ⇒バラフライへと、シリーズ化してゆきたいですネ。
<文責>アクアダイナミックス研究所
今回、ハーフディ講習会でのアレクサンダー水泳はとても盛況でした。世界三大姿勢矯正法の一つ、アレクサンダー・テクニーク(AT)の考え方をベースにした初心者水泳指導法です。
ATは骨格の要である脊柱の中でも特に7個の頚椎とその上に乗ってる頭骨がポイントです。ATでは正しい姿勢はココから始まる。ATの特徴は、そのヒトの内面的なものが単に姿勢や歩き方に止まらず、生活様式全般に・・・、そのヒトの一挙一動に・・・現れると解釈します。ですから、泳ぎを覚えながらの体の動きや気づきを行動様式へ転化する。それがストレスの少ない生き方へつながるのだと言う理屈です。
ATの考案者、フレドリック・アレクサンダー(Frederick M Alexander)は今から100年ほど前、明治→大正期に活躍した伝説的なヒトです。タスマニア島(オーストラリ)出身の舞台俳優でしたが、ある日、突然、声が出なくなります。彼は舞台復帰へ向け、独学での自己訓練の数々を実行。結局、復帰は出来なかったものの、その代わり、後世に残る姿勢矯正法の誕生へとつながります。ATは独特な言語が多く、難解だと言う人もいますが、合理的で汎用性がある。なので、ダンス・バレイ・音楽、その他、陸上や水泳などスポーツ分野でも活用できる。水泳への応用を最初にしたのはスティーブン・ショウ(Steven Shaw)というイギリス人。彼は「美しい泳ぎ方」(The Art of Swimming)と言っています。が、一般的には「ストレスの少ない泳ぎ方」(Swimming without Stress)と称されています。
2001年7月に彼を日本へ招聘。アレクサンダー水泳講習会を開催しました。当時、受講者の感想や意見は賛否両論でした。競泳指導に携わっている人々は総じてブーイング。そうでないヒトは”目からウロコ”と賞賛されました。あれから10年。体に優しい癒し系のこの泳ぎ方はその後、静かにジワジワと広まっています。知る人ぞ知る存在なのです。
今回、講師をしてくれた松本桂江さんは当時から一貫してアレクサンダー水泳を賞賛。その思い入れは一入です。今回も表現力豊かにAT用語を分かりやすく解説。人々をグイグイ引きこんでゆきました。松本さんの指導力に感動しました。ありがとうございました。
AD研 今野純
■興味のある方は→https://www.aqua-adi.co.jp/category/jigyou/2001
PDFファイル[アレクサンダー水泳講習会]をご覧ください。
■認定者の方は・・・[認定者限定]→[アクアレポート]へアクセス。
難解なAT論を分かりやすく解説した有名な本(Introduction Guide to Alexander Technique)を更にAD研が短く要約。
『アレクサンダーテクニークとは何か』を読んで下さい。生き方のヒントがいっぱい詰まっています。
以上