幾つになっても見ず知らずの方から「認められる」ことは嬉しいものです。
プールでのんびり泳ぎ、サウナで軽くストレッチ。いつものパターンなのですが、サウナの中で全く知らないヒトから「スイミングコンセプトを書かれた方ですよネ?!」と声を掛けれました。突然だったので”ドッキ”としましたが、それから軽い会話が弾みました。
着替え後、フロント付近で再びその方を見かけました。サウナの中ではチョット若く見えたのですが、多分、40歳前後(?)かな。グレーな背広にブラックの鞄。典型的な中年サラリーマンでした。マスターズ水泳に年数回出場するとか。水泳マニア(?)。最近、名古屋から転勤してきたらしい。『スイミングコンセプト』との出会いは大阪勤務の時に通っていたクラブのコーチから勧められてたのだそうです。「スイミングコンセプトは私の”バイブル”ですヨ」他の水泳本は読んだことがないらしく「外と比較しようないのですが、”先生”の本は泳ぎ方だけではなく水泳の歩みなど幅広い視点から書かれていますよネ」「読み物としても面白いイイ本ですネ・・・」と褒めてくれました。本人(私)を目の前にしての話しですから半分は”お世辞”としてもヤッパリ嬉しい。
『スイミングコンセプト』は後にも先にも私の唯一の一冊。水泳コーチとしての20年間。その日々への未練など様々な自分の過去に区切りを付ける意味で熱筆した一冊です。が、しかし、未だに水泳との絆が切れずにいます。スイミングコンセプトは発行してから早いものでもう20数年が経過。1千部も売れれば大満足のつもりが今でも売れ続けています。何と1万冊を軽く突破しているロングセラーです。
時々、BOOK・OFFの書棚にあの本を発見します。気になるものです。そして書棚からその本が消えているとホットします。
AD研 今野 純